[UE4]RenderDocでPackagingしたゲームのキャプチャを行う

はじめに

UE4エディタでは、RenderDocプラグインを用いてボタン1つでゲームシーンのキャプチャを行えます。
しかしPackagingしたゲームでは、そのようなボタンでのキャプチャはできないため、RenderDoc側からキャプチャを行います。
今回は、PackagingしたゲームのシーンをRenderDocでキャプチャするTipsについて紹介します。

RenderDocでキャプチャする

RenderDocを起動したら、図1で示すような手順でRenderDocからUE4ゲームを起動します。

  1. Launch Applicationウィンドウを表示する
  2. Launch ApplicationのProgramにあるExecutable PathにPackagingしたゲームの実行ファイルへのパスを設定する
  3. Launch ApplicationCapture OptionsにあるCapture Child Processesにチェックを入れる
  4. Launchボタンをクリックする
図1 RenderDocのLaunchApplicationの設定

RenderDocからゲームを起動すると、図2のようにゲーム画面左上にRenderDocの表示が見えるようになります。ここでいったんRenderDoc画面に戻ります。
図2 RenderDocから起動した後のUE4ゲーム

RenderDoc画面に戻ると図3のようになっています。ここでChildProcessesにある「UE4Game-Win64-Shipping.exe [PID 10328]」をクリックします(この項目の表示は状況によって異なります)。その後、ゲーム画面に戻ります。
図3 Child Processesをクリック

ここまで準備できたら、キャプチャしたい部分でF12(またはPrintScreenキー)を押してシーンをキャプチャします。キャプチャに成功すると、図4のようになります。
図4 F12キーを押してキャプチャ

RenderDoc画面に戻ると、図5のようになっています。キャプチャをロードすれば、プロファイルを行うことができます。
図5 キャプチャをロードする

おわりに

エディタでのパフォーマンスは、必ずしもPackaging後のパフォーマンスと一致しないため、Packagingしたゲームのプロファイリングは重要です。
RenderDocを使えば簡単にゲームシーンをキャプチャできるので、パフォーマンスのチェックにご活用いただければ幸いです。


この記事は次のバージョンで作成されました。
Unreal Editor Version: 4.20.0-4212847+++UE4+Release-4.20
Microsoft Visual Studio Community 2017 Version 15.7.5
RenderDoc Version v1.0 (built from 5ef2d0bb)

コメント